活動レポート

　まだまだ暑さ厳しい中にも、吹く風に秋の気配が感じられるようになりました。ヤマサちくわ株式会社が田圃オーナーとして保全活動にも参加している愛知県奥三河・新城市の棚田『四谷の千枚田』も、秋の収穫に向けてすくすくと育っています。

　鞍掛山（くらかけやま）の麓、80〜85段の田んぼが折り重なるドレープのように曲線を描き、山間に幻想的な風景を描く『四谷の千枚田』。日本の棚田百選、日本三大石積みの棚田のひとつに数えられ、春は水鏡、夏は青々とした苗、稲刈りの頃の稲穂の黄金色、そして天日干しの“はざかけ”風景が風物詩となっています。
　この貴重な棚田の保全に尽力されているのが、『鞍掛山麓千枚田保存会』。平成9年の発足から長年精力的に活動を続ける小山舜二会長を筆頭に、地元有志たちにより“奥三河の至宝”を次世代へと継ぐ取り組みが続けられています。

ヤマサちくわ四谷千枚田での取り組みについての記事はこちら

● GEN-B旬のひと・もの・こと特集

　ヤマサちくわ株式会社でも、この棚田の保全活動への参加と、「棚田の美味しい水で育ち、ハザ掛けで天日干しされた米・ミネアサヒを自分の手で育てたい！収穫して食べたい！」という“食いしん坊GEN-B”精神のもと、田圃オーナーに。七代目佐藤元英社長、佐藤善彦副社長はじめ社員有志とともに、毎年田植え・稲刈りに訪れています。
　また、2021年より【ヤマサちくわ・棚田オーナープラン】も立ち上げ、『豊・食・人　GEN-B』の皆さんをはじめ、一般の方にも広く参加募集を呼びかけています。

● ヤマサちくわ・棚田オーナープラン募集

　2023年は、5月に『豊・食・人　GEN-B田植えツアー』を実施。関東など県外からの参加者は1泊2日にて、1日目はNHK大河ドラマ『どうする家康！』の海老すくい担当酒井忠次が城代を務めた吉田城の見学や、杉浦製筆所での豊橋筆作り体験、豊橋名物『きく宗』での菜飯田楽、老舗菓子舗『絹与』、道の駅とよはし、ヤマサちくわ本店、サンヨネ本店などを視察とお買い物。夜はヤマサちくわ直営『広小路でんでん』にて、手焼きちくわや花鍋で懇親会を満喫しました。

● GEN-B旬のひと・もの・こと特集

　二日目は朝から豪雨という天候でしたが、皆の思いが通じてか、四谷の千枚田に到着すると奇跡的に雨も上がっていき、雲の間に間に幻想的な景色で出迎えてくれました。
　今回は、昨夏に続き2023年10月15日（日）にヤマサちくわとのコラボレーションによる【穂の国とよはし・東三河の歴史と食文化のランチセミナー】を開催予定の セルリアンタワー東急ホテル 太田マネージャーも、東急グループの桐紋法被姿でご参加！気合十分です。

　雨上がりの新緑輝く田園にて、『鞍掛山麓千枚田保存会』小山会長のご挨拶、保存会の皆さんにご準備いただき、細やかなご指導のもと田植えスタート！初体験の方も経験者も一列に並び、息の合った作業で早々とミッション終了。

　今年もいい汗をかいて頑張ったご褒美に、佐藤社長自らキュウリ丸々1本をぎゅうっと詰め込んだヤマサちくわがふるまわれ、棚田を背景にみんなでまるかじり！「やっぱりちくわはこの食べ方が最高！」と、皆さん泥だらけになりながらも笑顔があふれていました。

　保存会のみなさんには、いつも本当にお世話になります。今年もよろしくお願いします！

　棚田を後にしてからは、道中奥三河名物『八雲苑』の五平餅で腹ごしらえ。ツヤツヤもっちり、大判の五平餅にかぶりつくと、みな口元に味噌だれの“ヒゲ”がつきました。

　設楽道の駅、関谷酒造とお買い物巡りの後は、北設楽郡東栄町の山道をひたすらドライブ。“人里離れた”とはまさにその通りで、標高700mの山間から湧きたつ雲海とお茶畑を見下ろす絶景の地に、『そば処 茶禅一』はありました。

　その昔、伊勢皇太神宮（内宮）の神領であったことにその名が由来する「御園」の地にて、代々お茶農園とお茶屋を営み、自園自製の茶葉を使った茶蕎麦、自家製粉の手打ち蕎麦、奥三河の美味素材を活かしたお料理や、霧のようにふわっふわでキーンと冷たくなりすぎないかき氷で、“秘境グルメ”として知る人ぞ知る人気店でした。

　2019年『ミシュランガイド東海版』にビブグルマンとして掲載され、以来全国各地、海外からのお客様も訪れる有名店に。現在お蕎麦は完全予約制、かき氷は併設の茶店『おもてや園』でいただけます。

　氷水出し雲上茶とともにお蕎麦を味わい、デザートは雲海を眺めながらのかき氷。GEN-B食いだおれ！最好の〆で、大満喫大満福のツアーとなりました。

　5月中旬の田植え以降、酷暑が続く今年の夏ですが、保存会のみなさんの手厚いお世話のおかげ様で、稲は元気に育っていました。ヤマサちくわ一行も現地を訪れ、「美味しくなーれ！」と唱えてきましたよ！

　秋のGEN-B稲刈り食いしん坊ツアーも9月に開催！
　1日目は、豊橋の郷土食や食文化を楽しみ、夜は、ヤマサちくわの直営店「広小路でんでん」でのちくわ焼き体験。2日目は、奥三河・新城四谷千枚田での稲刈り、お昼は、段戸山駒ケ原高原の牧場直営『ばんじゃーる駒ヶ原』で段戸牛に舌鼓。奥三河の美味も堪能いただくコースを予定しています。
　また、四谷千枚田の田圃オーナーも大募集！ぜひぜご参加ください。

　昨年の開催に続き、今年もヤマサちくわ×Japanese Cuisine 桜丘（セルリアンタワー東急ホテル）のコラボレーションによるランチセミナーの開催も決定しました！
　豊橋市はじめ三河の秋の豊かな食材に加え、『日本の棚田百選』にも選定されている「四谷の千枚田」にて、鶴田料理長およびホテルスタッフの皆さんが田植え＆稲刈りにも参加したお米「ミネアサヒ」をご提供。福井酒造、関谷酒造など東三河地方でおすすめの日本酒も取り揃え、美食で文化を発信する一日に。ぜひご参加ください。

● ヤマサちくわ　オンラインショッピング

● 豊・食・人　GEN-B facebookページ